- えび
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えび【海老・蝦】(1)甲殻綱十脚目のうち長尾類に属する節足動物の総称。 体は左右相称で細長く, 頭胸部は硬い甲皮でおおわれ, 腹部は七つの関節があって内側に曲がる。 長い触角と, 飛び出た複眼をもつ。 腹部に遊泳脚, 頭胸部に歩脚があり, はさみをもつものもある。 淡水・海水にすみ, イセエビ・クルマエビ・シバエビなど, 食用にする種類が多い。 うみのおきな。(2)「海老錠(エビジヨウ)」の略。(3)家紋の一。 「えびの丸(マル)」「違いえび」「向かいえび」などがある。~で鯛(タイ)を釣るわずかな労力や品物で, 多くの利益を得ることのたとえ。 えびでたい。~の鯛(タイ)交(マ)じり弱小のものが強大なものの中に交じっていること。 愚者が賢者の中に交じっていること。 雑魚(ザコ)の魚(トト)まじり。IIえび【葡萄】(1)ブドウの古名。(2)エビヅルの古名。 [重訂本草綱目啓蒙](3)灰色がかった赤紫色。 古くはエビカズラの実で染めた。 織り色では経(タテ)赤, 緯(ヨコ)薄紫。 えび色。(4)襲(カサネ)の色目の名。 表は紫, 裏は赤。 または表蘇芳(スオウ), 裏縹(ハナダ)。 冬から春にかけて着用。IIIえび【裛衣】⇒ 裛衣香
Japanese explanatory dictionaries. 2013.